南アジアの女性の約半数は18歳未満で結婚 貧困と社会因習が原因

きょうは穏やかな日を過ごしている。第2巻の原稿を終え、出版社に提出。再び校閲原稿が返ってくるまで少しばかりの時間が持てる。きょうは社に出勤する必要もない。かみさんはバレー教室。暇にまかせて、米国のアソシエート・プレス(AP)の興味引く短信をブログ読者に届けたい。
日本では、晩婚化が進んでいる。昔のように、”お節介”な仲人も少なくなった。調査したわけではないので、自信をもって言えないが・・・。結婚仲介業者が幅を利かせているのだから、若い人々の幸せを願って男女の仲を取り持つ婦人も少なくなっているのは確かだ。
今日、日本では、30歳代の独身女性や男性が多くなっている。もちろんを派遣社員が30年前と比べれば大幅に増え、経済的にゆとりのない男性が増加したことも晩婚化に拍車をかけているのだろう。政府は若い夫婦が共働きをする環境を一刻も早く整備してほしいものだ。幼児の保育施設をもっと増やし、保育施設で働く人々の給与ももっと上げる算段を考えるべきだが、現実はどうなのだろうか。政府の懐も寒いようだし・・・。
さて、海の向こうの南アジアでは、46%の女性が18歳未満で結婚している。APがユニセフ(UNICEF)の報告書を引用し、こう伝えている。
9月11日に発表されたユニセフの報告書は、インドなどの南アジアでは、政府が結婚最低年齢を18歳と法律で決めているが、若年女性の結婚は多く、それが女性の不平等性を顕著にしているという。18歳未満で結ばれている女性46%のうち、15歳未満で結婚している女性は18%にも上る。
南アジア諸国 -インド、バングラデッシュ、ネパール - のうち、バングラデッシュが最高で、女性の実に3分の2が18歳未満で結婚しているという。
原因は貧困と社会規範。社会規範は男尊女卑であり、子どもを早く結婚させることが社会の慣習。そうしなければ世間から社会制裁や道徳的なバッシングを受ける。日本にも昔、女性が30歳になっても結婚していなければ、後ろ指を指された。しかし、当時の日本の社会規範や慣習から見ても、その程度ははなはだしく厳しいことがうかがえる。
ユニセフの報告書は、少女に教育を施し、早期結婚の一因になっている経済的な理由(貧困)をできるだけなくしていくために、国際機関や自国政府が家庭への経済支援を強化すべきだと説いている。経済支援はなにも金をばらまくことではなく、雇用の促進を述べているのだろう。
またネパールの一例を挙げ、少女への支援ネットワーク構築を呼び掛けている。ネパールの辺境地帯では、少女の年齢にしか達していない妻とこどもを支援する団体が、そのような妻にこのような結婚の非人道性を教え、彼らがそのことに気づき始めた、と報告書は記している。
ユニセフは赤ちゃんの出生登録の整備をも呼びかけて、この制度の確立により、子どもの誕生日や年齢が正確にわかり、若年結婚の阻止につながるとの希望を表明している。1989年に採択された子ども権利条約から25年。南アジア諸国の政府の努力により、子どもの出生上昇率が1990年の60%以上から38%前後にまで抑えられてきたという。それでも200万人以上の子どもが15歳にならずに亡くなり、そのうちの38%は栄養失調だった。
女優の黒柳徹子さんはユニセフの一員として世界の子どもたちの幸せのために頑張っておられる。世界は広い。多くの国の人々は日本人よりも貧しく、それぞれの社会因習に縛られ、不合理な生活に甘んじている。日本が大多数の国より経済的に豊かであり、社会的因習がかつてほど厳しくないからといって、それでよいとは思わない。経済格差の増大阻止、安定雇用の促進など、われわれ固有の問題を一つひとつ解決してこそ、われわれが世界の人々、とりわけ開発途上国の人々に貢献できる素地をさらに強固にすることができるのではないだろうか。
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